さて、前回。
とんでもないことが発覚したわけですが――
けんと君、結婚してるの?
私が動揺で頭まっしろ状態になっていると
アヤから電話がかかってきました。
私「も、もしもし…」
アヤ「もしもし!こんな遅い時間にごめんね。電話で話した方が早いかと思って!」
私「あ、うん、いや、ありがとう(←まだ動揺中)私も電話しようかと思ってたから…」
アヤ「さっそく本題だけどさ、けんと君のことなんだけどね、私の友達と、半年前に結婚したところみたいなの」
半年前!?
めっちゃ新婚じゃねえか!
私「まじか…。何で結婚してるって分かったの?」
アヤ「私の友達のインスタ!マキってコなんだけどね。友達って言っても、もう3年くらい会ってないし、結婚したのもインスタで知ったんだけどさ。2人の結婚式の写真もしっかりあがってたのよ!しかも、けんと君のLINEのアイコン、マキと旅行に行った時に、マキが撮ってあげたものみたい。マキのインスタにそのまま載ってたよ」
私「それはもう、確定じゃんね…」
アヤ「100%クロだよ!マキのインスタ鍵かかってないから、アカウント送るね!確認してみて」
アヤから、マキさんのインスタのアカウントが送られてきた。
さっそく開いてみる。
私「う、わ~…」
出るわ、出るわ。
結婚式の写真から、新婚旅行の写真から、記念日の写真やら。
顔もしっかり映ってる。
これは完全にけんと君だわ。
アヤの言ってた通り、LINEのアイコン写真も、彼女が撮影したものらしい。
『沖縄旅行♡』という投稿に、バッチリそのまま載っていた。
私「やっば…。結婚して半年の新婚ホヤホヤ期に、昔アプリで会った女を掘り起こして、連絡してきたってこと?」
アヤ「やばすぎよね!…まい、大丈夫?」
私「まぁ確かにちょっと気持ちは入りかけてたけど…完全に沼る前でよかったよ!教えてくれてありがとうね」
アヤ「全然だよ!確かに、付き合ったりする前に発覚してよかった…!」
私「だよね!結婚してるの知らなかったとは言え、不倫だもんね。もし付き合って奥さんにバレたりしたら、慰謝料うんぬんに巻き込まれる可能性だってあっただろうし…」
アヤ「ふざけんなって感じだよね!まいのこと巻き込んでんじゃねーよ、このクズ野郎が!(怒)」
私「本当にね!とりあえずこのクズ男とは、キッパリ切るよ!」
アヤ「うん、それがいいよ!また近々、パーッと飲みに行こう!何か私にできることあったら、いつでも連絡してね」
私「ありがとう!それじゃ、今日はそろそろ寝るね。おやすみ~」
アヤ「おやすみー!」