私「あ、えっと……。一応マサキ、と付き合ってて……」
なっちゃん「うわぁ!やっぱり!?そうだよね!?何となくそうなのかなとは思ってたんだよ!!」
…あ、やっぱり。
私が彼女だって、伝えてないんだ。
え、何で?
っていうか、なっちゃんやお店の皆には何て紹介してたわけ?
私「マサキ、言ってなかったんだ…。私のこと、どういう関係だって言ってた?」
なっちゃん「知り合いが手伝いに来てくれる、としか聞いてなくて……。けど雰囲気的に、彼女なのかな~?とは思ってたんだよね」
はぁぁ?知り合い!?
いや、知り合いっちゃ知り合いだけど。
何で「彼女」だってこと隠してたの?
バレないと思ったのか?
私「『彼女』って伝えてなかったんか…何かムカつくな……」
なっちゃん「そう、だよね…。あ、でもマサキさんの性格的に、職場で恋愛の話とかもするタイプじゃないし、言うきっかけがなかっただけで、聞いたら普通に教えてくれたんだとは思うんだけどね!」
なっちゃん、フォローしてくれてる…
ええ子や……(´;ω;`)
私「はーー!まぁいいや!!今度会った時に問い詰めてみる(-“-)」
なっちゃん「そうだよね!ガンガン詰めちゃって!!」
モヤっとはしたものの、まぁ職場であまり彼女の話題とかするタイプじゃないのも何となく分かるし、今日はせっかくの楽しい飲み会なので、いったんモヤっとした気持ちは保留しておくことにした。
私「そういえば、なっちゃんっていつからあの居酒屋で働いてるの?」
なっちゃん「半年前からだよ!まだ全然新人!」
私「そうなんだ!前は何の仕事してたの?」
なっちゃん「不動産の営業だよ」
私「営業!!なっちゃんコミュ力高いからめっちゃ向いてそう…」
なっちゃん「そんなことないよー(*^^*)ありがとう!」
私「何で居酒屋に転職したの?」
なっちゃん「実は私も、自分で飲食店をやりたいんだよね。マサキさんが居酒屋やカフェの経営をやってるって知って、これはチャンスだと思って!思い切って前の会社を辞めて、飲食店経営のノウハウを学ぶために、マサキさんのお店で修業させてもらってるの」
私「そうなんだ!すごいね!!」
なっちゃん…!何て偉いんだ!!
ちゃんと自分のやりたいことが決まってて、それに向かって具体的に行動もしてて……
私より3つも年下なのに、本当にすごい!純粋に尊敬しちゃう!!
…あれ?
でも、待って。
『マサキさんが居酒屋やカフェの経営をやってるって知って』って言ってたよね?
ってことは……
求人サイトとかであの居酒屋を見つけたとかではなくて
なっちゃんはもともとマサキの知り合いで、マサキが居酒屋やカフェの経営をやってるって知ったから、マサキにお願いしてお店で働きだしたってことだよね?
それなら――
私「なっちゃんってマサキとは何の知り合いだったの?」
年齢も違うし、確か地元も違ったはず。
なっちゃんは『マサキさん』って『さん』付けで呼んでるから、友達って感じでもないし……
なっちゃん「あ~…のね、もともとはペアーズで出会ったんだよね。マッチングアプリ」
ふぁっ!?!?!?(;゚Д゚)
私「ペアーズ!?」